電化製品等の使用感を書く。
角川から出ている「あいうえおフォニックス2 英語の[子音]編 日本人が苦手な発音を徹底攻略!」を読んだ。
発音の説明がわかりやすかった。
図を使って口の形や舌の位置を解説しており、見て学べる。
フォニックスの本というよりは、発音の本である。
フォニックスを使って発音を学ぶ形式なので、難しい英単語が大量に使われている。
英検準2級くらいの英語力が無いと読めない。
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★フォニックスは「発音と綴りの関係」を学ぶものであって、発音を学ぶものではない。
フォニックスは、英単語の発音と意味をよく知っている人(ネイティブの子供)に「発音と綴りの関係」を教えるためのものなので、「発音」「意味」「綴り」を同時に学んでしまう外国人は基本的には使わないものである。(本書は「綴り」だけでなく、「発音」の説明にも力を入れている。)
★フォニックスの規則には例外が多い。
英語以外のヨーロッパの言語を学ぶ時、フォニックスのような複雑なものは習わないのではないか?
発音と綴りがほぼ一対一に対応しているから。
英語圏で「読み書き」の学習にフォニックスを使うのは、発音と綴りを綺麗に対応させる規則が存在しないからでは?
正確な発音がわからない場合、フォニックスの規則を使って憶測で読むよりも、辞書等で調べる方が良い。
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題名:「あいうえおフォニックス2 英語の[子音]編 日本人が苦手な発音を徹底攻略!」
著者:スーパーファジー
出版社:株式会社KADOKAWA
令和2年11月30日初版
文響社の「人生、何を成したかより どう生きるか」を読んだ。
これは内村鑑三の「後世への最大遺物」の現代語訳に佐藤優の解説をつけた本である。
「後世への最大遺物」は、大した話ではなかった。
佐藤優の解説は、格差社会がどうのこうの、共産主義と資本主義があーだこーだ、共助・公助・互助が云々、という内容だった。
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23頁、「ともかく、なるべく罪を犯さないように、なるべく神に逆らってけがらわしいことをしないように、ただただ立派にこの生涯を終わって、キリストによって救われて天国に行き、未来永遠の喜びを得たいと思うようになりました。」
☆植民地を肯定。
35頁、三角貿易(銃・奴隷・砂糖)で財を成して孤児院を作ったスティーブン・ジラードをほめる。
58頁、「文学は私たちが常に考えている思想を後世に伝える手段であり、それが文学の意味であり、実用的な目的だと思います。思想は遺すべき偉大なものであり、その思想を現実に行ったものが事業です。」
64頁、「〜、『源氏物語』が日本人の魂を奮い立たせるために何をしたかというと、何もしないどころか、女性のような意気地なしにしてしまいました。だから私は『源氏物語』のような文学は根絶したいと思っているのです。」
64頁65頁、「文学は世界に対して戦いを挑むための道具です。今戦えないから、将来に向けてずっと戦うのが文学です。〜〜。この国や社会をよくするために、世界の敵や悪魔と戦争することなのです。」
97頁、「〜、正義のために戦うのは少数派だからです。」
☆少数だから正義?
☆金も事業も思想も遺せない人は、勇敢で高尚な良い「一生」を遺すべし。
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題名:「人生、何を成したかより どう生きるか」
著者:内村鑑三
解説:佐藤優
構成:奥田由意
装丁:水戸部功
写真:土居麻紀子
本文デザイン:小寺練
本文イラスト:SANDER STUDIO
本文組版:株式会社キャップス
編集:野本有莉
発行者:山本周嗣
発行所:株式会社文響社
印刷・製本:中央精版印刷株式会社
令和3年2月24日第1刷
令和3年3月22日第2刷
「明日、学校へ行きたくない」という本を読んだ。
役に立つ情報は何も載ってなかった。
茂木健一郎、信田さよ子、山崎聡一郎の三氏がいつもと同じ事を喋っているだけの鼎談だった。
「不登校」関係の話は意外と少なく、「資本主義的家族」がどうしたとか、ジェンダーがどうのとか、そういう話が多かった。
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題名:「明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ」
著者:茂木健一郎、信田さよ子、山崎聡一郎
出版社:株式会社KADOKAWA
令和3年2月1日初版
カバー・似顔絵イラスト:羽賀翔一(コルク)
挿絵:オズノユミ
漫画::原案:山崎聡一郎、原作:久木ゆづる、作画:ゆゆゆ
装丁:須田杏菜
編集協力:株式会社童夢、難波洋子、株式会社サイドランチ
執筆協力:野口和恵
DTP:スタジオポルト
スペシャルサンクス:NPO法人全国不登校新聞社、株式会社弘文堂、株式会社春秋社、株式会社宝島社、株式会社筑摩書房、株式会社ポプラ社、株式会社ドワンゴ・ニコニコ生放送番組「明日、学校へ行きたくない」・https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327277927・https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327277753・https://live2.nicovideo.jp/watch/lv321611661
企画・編集:松山彩香、杉田みどり
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141ページより、
おわりに
山崎聡一郎
(略) この本では三人の専門家たちがいっしょに解決策を考えてきましたが、「これだ!」といった解決策を示せたケースばかりではなく、むしろ専門家でもあれこれと悩んでいる様子がわかったのではないでしょうか。
そのくらい「明日、学校へ行きたくない」という気持ちは付き合うのが難しいものなのです。そして、実際のところその気持ちへの解決策はあなたの中にしかありません。だから、その解決策はもしかしたら周囲の大人があなたとコミュニケーションをとる中で見つけてくれるかもしれないし、あなたが大人より先に自分で見つけ出すかもしれません。もし解決策が見つかったら、こっそり教えてくださいね。
(略)
「もし解決策が見つかったら、こっそり教えてくださいね」とは、ふざけている。
お金を出して買うような本ではない。