電化製品等の使用感を書く。
文響社の「人生、何を成したかより どう生きるか」を読んだ。
これは内村鑑三の「後世への最大遺物」の現代語訳に佐藤優の解説をつけた本である。
「後世への最大遺物」は、大した話ではなかった。
佐藤優の解説は、格差社会がどうのこうの、共産主義と資本主義があーだこーだ、共助・公助・互助が云々、という内容だった。
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23頁、「ともかく、なるべく罪を犯さないように、なるべく神に逆らってけがらわしいことをしないように、ただただ立派にこの生涯を終わって、キリストによって救われて天国に行き、未来永遠の喜びを得たいと思うようになりました。」
☆植民地を肯定。
35頁、三角貿易(銃・奴隷・砂糖)で財を成して孤児院を作ったスティーブン・ジラードをほめる。
58頁、「文学は私たちが常に考えている思想を後世に伝える手段であり、それが文学の意味であり、実用的な目的だと思います。思想は遺すべき偉大なものであり、その思想を現実に行ったものが事業です。」
64頁、「〜、『源氏物語』が日本人の魂を奮い立たせるために何をしたかというと、何もしないどころか、女性のような意気地なしにしてしまいました。だから私は『源氏物語』のような文学は根絶したいと思っているのです。」
64頁65頁、「文学は世界に対して戦いを挑むための道具です。今戦えないから、将来に向けてずっと戦うのが文学です。〜〜。この国や社会をよくするために、世界の敵や悪魔と戦争することなのです。」
97頁、「〜、正義のために戦うのは少数派だからです。」
☆少数だから正義?
☆金も事業も思想も遺せない人は、勇敢で高尚な良い「一生」を遺すべし。
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題名:「人生、何を成したかより どう生きるか」
著者:内村鑑三
解説:佐藤優
構成:奥田由意
装丁:水戸部功
写真:土居麻紀子
本文デザイン:小寺練
本文イラスト:SANDER STUDIO
本文組版:株式会社キャップス
編集:野本有莉
発行者:山本周嗣
発行所:株式会社文響社
印刷・製本:中央精版印刷株式会社
令和3年2月24日第1刷
令和3年3月22日第2刷