電化製品等の使用感を書く。
書籍名:「1934年の地図」
著者:堂場瞬一
編集協力:齊藤勉、廣瀬愛子、山本あい
出版社:実業之日本社
2017年(平成29年)6月25日初版第1刷
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堂場氏の「1934年の地図」を読んだ。すごくつまらなかった。
似たような言い回しが何度も出てくる。物語中の情報の出し方が変。主人公のセリフに整合性・統一感が無い。著者は、あるいは編集協力者は、最初から最後まで本書を読んだのだろうか。
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この本とは関係ない話だが、ときどき書籍の奥付付近で見かける「編集協力」というのは何なのか。もし、その書籍の制作に大きな役割を果たしているのであれば、表紙やAmazon等の著者欄にも編集協力者の名前を書くべきだ。そうすれば、老練な小説家の著作だと思って買ったのに、別人の作だった、という事態を避けることができる。
書籍名:
「これで楽勝合格 総得点20点アップのトラの巻 日商簿記受験生のための電卓操作完ぺき自習帳」
著者:堀川洋
出版社:とりい書房
2004年(平成16年)7月6日初版
2017年(平成29年)1月27日改訂版第1刷
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今まで利き手で電卓を打っていたが、この本によると、できる受験生は利き手で筆記用具を持ち、反対の手で電卓を叩くらしい。知らなかった。
電卓の「AC」「CA」「M+」「M-」「MR」等の正確な使い方も把握していなかった。
もっと早くこの本に出会いたかった。
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本書は、3級に挑戦中の人間でも読める。問題を解きながら電卓操作を学んでいくので、当然簿記の勉強にもなる。
簿記を独学で始める場合、教科書と過去問以外には、まず本書を購入するとよいだろう。最新の法律に対応している改訂版はまだ高いが、平成16年頃の旧版は中古で安く買える。
書籍名「落語の入り口 想像と創造のコミュニケーション」
著者:東京かわら版、フィルムアート社編集部
出版社:フィルムアート社
2017年6月24日初版
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落語の入門書、ではない。落語専門の月刊誌、といった感じの内容の本(実際には月刊誌ではない)。
本書の最初の部分は、雲田はるこ氏の漫画の紹介から始まる。「落語の入り口」と題した本で、いきなり落語漫画の制作の舞台裏を語り始めるのはどうなのだろう。
落語の入り口を探している身としては、取り上げられた漫画はもちろん知らないし、次々と繰り出される固有名詞もチンプンカンプンだ。
本書は、落語の演芸場の案内、落語番組の紹介などにも力を入れているが、そういったものはインターネットか雑誌にでも任せれば良かったのではないか。
落語家の名前、作品の名前、番組の名前を大量に挙げて何かを解説しているようだが、落語の作品を相当量聞いたり読んだりしたことがないと、意味のない記号同士の関係がごちゃごちゃ論じられているようにしか見えない。
本書は、題名を見ると初心者向けの本だと思ってしまうが、ある程度落語の知識を持っている人のために作られたものだ。
落語の仕草を解説している写真など、初心者でも楽しめる内容もあることはある。
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落語ブームは実在するのかもしれないが、メディアが適切に絡んでいない印象を受ける。