電化製品等の使用感を書く。
書籍名「落語の入り口 想像と創造のコミュニケーション」
著者:東京かわら版、フィルムアート社編集部
出版社:フィルムアート社
2017年6月24日初版
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落語の入門書、ではない。落語専門の月刊誌、といった感じの内容の本(実際には月刊誌ではない)。
本書の最初の部分は、雲田はるこ氏の漫画の紹介から始まる。「落語の入り口」と題した本で、いきなり落語漫画の制作の舞台裏を語り始めるのはどうなのだろう。
落語の入り口を探している身としては、取り上げられた漫画はもちろん知らないし、次々と繰り出される固有名詞もチンプンカンプンだ。
本書は、落語の演芸場の案内、落語番組の紹介などにも力を入れているが、そういったものはインターネットか雑誌にでも任せれば良かったのではないか。
落語家の名前、作品の名前、番組の名前を大量に挙げて何かを解説しているようだが、落語の作品を相当量聞いたり読んだりしたことがないと、意味のない記号同士の関係がごちゃごちゃ論じられているようにしか見えない。
本書は、題名を見ると初心者向けの本だと思ってしまうが、ある程度落語の知識を持っている人のために作られたものだ。
落語の仕草を解説している写真など、初心者でも楽しめる内容もあることはある。
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落語ブームは実在するのかもしれないが、メディアが適切に絡んでいない印象を受ける。