電化製品等の使用感を書く。
古屋雄作が作った「うんこドリル 漢字 小学4年生」の中身を確認した。
「うんこ」という語の使用とは無関係に、例文がヒドい。
日本語がおかしい。
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題名:「うんこドリル 漢字 小学4年生」
著者:古谷雄作
デザイン・イラスト:小寺練
編集:山本周嗣、谷綾子
出版社:文響社
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★例文がヒドい
どうにも苦しい例文が多い。
「ブドウの果実(かじつ)の中に、うんこを一つまぜておこう。」(9頁「果」)
「父は、山田氏の家でうんこをしてから帰ってくるそうだ。」(15頁「氏」)
「おじいちゃんが、うんこに竹刀を向けて静止している。」(35頁「静」)
「このうんこは、細かく分散させないと流れないぞ。」(48頁「散」)
「江戸幕府には、全国からうんこが集められた。」(61頁「府」)
「そろそろうんこを漏らす周期なので気をつけよう。」(69頁「周」)
こんな言い方するか?
★意味不明な文あり
「梅雨前線による雨が降っているので、家でうんこの整理をして過ごす。」(8頁「梅」)
うんこの整理とは?
「市部と郡部それぞれで、一つずつのうんこを共有している。」(61頁「郡」)
わかるような…、わからないような…。
「軍人のようにうんこをする小学生。」(63頁「軍」)
どんなやり方なのか、わからん。
「二つのうんこを照合する。」(68頁「照」)
「一輪車のサドルにうんこを載せて運びます。」(71頁「輪」)
サドルがあるということは、手押しの一輪車ではないわけだが…。
「うんこを利用して、落とし穴から抜け出した。」(87頁「利」)
どうやって? どういう状況?
「僕はうんこを素手でつかめるので有利だ。」(87頁「利」)
もっと情報がほしい。
★学習する語が活かされていない
「うんこの配給は特に必要ありません。」(11頁「給」)
「おじいちゃんが、巣箱の中にうんこをしまっている。」(73頁「巣」)
★「うんこ」の意味が曖昧
「うんこ」という言葉が物としての「うんこ」を指しているのか、排泄行為のことを指しているのか、どちらでもない別の何かを表しているのか、はっきりしない例文が多い。
「母は育児に忙しくて、うんこの番組を見逃した。」(18頁「児」)
「彼の功績は、日本のうんこを世界レベルにしたことだ。」(33頁「功」)
「総理大臣のうんこを取材しに行こう。」(89頁「材」)
★絵が汚い
液体状のうんこが飛び散っている絵あり。
本物っぽい棒状のうんこの絵あり。
巻いているうんこは妙に立体的。
うんこをグシャッと握りつぶす絵あり。
★「うんこ」+名詞
ドリルの表紙には「全例文でうんこの使用に成功!」と書かれているが、実際には適当な名詞の頭に「うんこ」を付けただけであることが多い。
「うんこチョウ」「北海道うんこ牧場」「うんこ業」「うんこリレー」「うんこ空手」「うんこ太郎」「うんこダンス」「うんこヌンチャク」「うんこハンター」「うんこオリンピック」「うんこテニス」「うんこ水泳大会」「うんこ会議」「うんこ大臣」「うんこゴルフ」「国際うんこ協会」「うんこ店」「うんこピラミッド」「うんこマシン」「うんこおどり祭り」「うんこサタン」
「うんこドリル 漢字 問題集編 小学6年生」の中身を確認した。
他のうんこドリル(国語系)と同じく、例文・問題文がめちゃくちゃである。
「うんこ」という言葉を使用していることとは無関係に、日本語がおかしい。
誤用が多い。
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題名:「うんこドリル 漢字 問題集編 小学6年生」
作者:古屋雄作
デザイン・イラスト:小寺練
デザイン協力:佐々木伸、稲永明日香、小木曽杏子、福田亮
DTP:長谷川ちひろ
イラスト:穂坂麻里
編集:谷綾子
発行者:山本周嗣
出版社:文響社
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★全体的に絵が汚い
立体的なうんこの絵あり。
巻いているウンコだけではなく、棒状のウンコもある。
★意味不明な例文あり
「僕のうんこがアニメ化されるという朗報が入った。」(9頁「ろうほう」)
うんこがアニメ化されるとはどういうことか? 意味不明。
「これはもう、国の首脳クラスのうんこだ。」(11頁「首脳」)
「気取らず、簡素なうんこに僕は好感をもった。」(31頁「簡素」)
どんなうんこかわからず、「簡素」の意味も掴めない。
「時代の風潮に左右されないうんこをするべきだ。」(41頁「ふうちょう」)
「紛らわしいので、乳製品の横にうんこを置かないこと。」(57頁「にゅうせいひん」)
横に牛乳とチーズの絵が描いてあるのだが、何がどう紛らわしいのかサッパリわからない。
「どこからをうんことするかの尺度を決めておこう。」(59頁「尺度」)
「君のうんこは、日本のファッション界に風穴を開けた。」(69頁「かざあな」)
どうやって? うんことファッションを繋げる説明がほしい。
「このうんこを流すかどうかは、もう憲法の解釈の問題になってくる。」(75頁「憲法」)
「縮んだ服を着て、うんこの縮小コピーをとる少年。」(101頁「縮」んだ、「縮」小)
★苦しい問題文あり
すっきりしない文が多い。
「ものすごい肺活量で「うんこ」と叫ぶ。」(13頁「はいかつりょう」)
「自分に分担されたうんこは、責任をもって管理すること。」(29頁「ぶんたん」)
この言い方は初めて見た。
「あの樹木のかげに、うんこを持った男が逃げこんだ。」(37頁「じゅもく」)
気持ち悪い文章だ。「あの樹木」?
「うんこを持って、列車の車窓から手を振る。」(44頁「しゃそう」)
頭痛が痛い。
「塩がないので、とりあえず玄関にうんこを盛っておこう。」(59頁「盛」って)
うんこは「盛る」ものなのか。
「あまりに大きなうんこを見て、縮尺の感覚がおかしくなりそうだ。」(61頁、縮「しゃく」)
国語の苦手な人が国語のドリルを作っている。
「うんこを見ていると、人間社会の縮図が見えてくる時がある。」(65頁「しゅくず」)
縮図の意味を知らない?
「うんこが貴金属に当てはまらないと聞いて、驚いた。」(93頁「ききんぞく」)
★学習する語が役に立ってない
特殊な問題文ばかりで勉強になるのか?
「うんこを扱う姿に、仁愛の気持ちが感じられる。」(7頁「仁愛」)
「うんこは、反骨精神のシンボルなのだ。」(13頁「はんこつせいしん」)
「割引券と間違えて、うんこを持ってきてしまった。」(28頁「わりびき」)
「うんこを全身に装着して、最後の戦いに挑む。」(67頁「装着」)
うんこを「装着」するとはどんな感じなのか、今ひとつわからない。
★「うんこ」の意味が曖昧
「うんこ」がうんこそのものを指しているのか、うんこをする行為のことを指しているのか、どちらでもない別の何かを指しているのか、全然わからない。
「うんこで度胸試しなんて、するんじゃなかった。」(12頁「どきょう」)
状況がよくわからん。
「うんこの権利を保障せよ。」(15頁「保障」)
「さあ、うんこで改革の狼煙を上げよう。」(64頁「かいかく」)
「彼のうんこからは、様々なブームが派生している。」(71頁「派生」)
「あんな昔のうんこを覚えていてくれるなんて、感激です。」(76頁「かんげき」)
★名詞に「うんこ」を混ぜただけ
例文・問題文に「うんこ」を混ぜているのがウリのドリルだが、適当な名詞に「うんこ」をくっつけて使用しただけの文も多い。
「うんこダンス」「うんこドミノ」「うんこショップ」「日本うんこ連盟」「うんこ僧」「うんこカメラマン」「警視庁うんこ課」「うんこ部門」など
文響社の「うんこドリル かん字 もんだいしゅう編 小学1年生」の中身を確認した。
変な問題文が多かった。
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題名:「うんこドリル かん字 もんだいしゅう編 小学1年生」
著者:古谷雄作
デザイン・イラスト:小寺練
デザイン協力:佐々木伸、稲永明日香、小木曽杏子、福田亮
DTP:長谷川ちひろ
編集:谷綾子
発行者:山本周嗣
出版社:文響社
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★不器用な問題文が多い
「溢れ出たうんこを掃除中に、うんこを漏らした。」(13頁そうじ「ちゅう」)
うんこ「の」掃除中ではない。
「今日の体育は、三人一組でうんこをパスします。」(22頁「さんにん」)
「遠足が楽しみすぎてうんこが漏れそうだ。」(23頁、遠「そく」)
★意味不明な文もある
「父は火山の爆発のようなうんこをします。」(26頁「かざん」)
どんなウンコかわからない。
「うんこを肩車する。」(57頁、かた「ぐるま」)
どういう持ち方なのか、わからない。
「おでこにうんこを一つ載せたおじさんがいる。」(64頁「ひとつ」)
「おでこにうんこを九つ載せたおじさんがいる。」(65頁「ここのつ」)
おでこにウンコを載せるとは? 顔を上に向けているのだろうか。
★学習する語が活かされていない
「王女さまがうんこを返しに来てくれた。」(26頁「おうじょ」)
「気がつくと、うんこを持って水田に倒れていました。」(31頁「すいでん」)
「竹林に入るとすぐにうんこが飛んできた。」(34頁「ちくりん」)
★絵が汚い
うんこは立体的に描かれていて、汚く見える。
棒状のウンコ2本を交差させて「十」の字を作っている絵あり。
★名詞に無理矢理「うんこ」をくっつけている
「うんこトロフィー」「うんこ王子」「うんこダイヤ」「うんこダンス」「うんこショップ」「うんこバレー」「うんこカード」