電化製品等の使用感を書く。
山本憲明氏の『社員ゼロ! 会社は「1人」で経営しなさい』を読んだ。以下はその時のメモ。
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書籍名:『社員ゼロ! 会社は「1人」で経営しなさい』
著者:山本憲明
出版社:明日香出版社
2017年11月19日初版
2017年11月25日第6刷
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【感想】
題名は奇抜だが、中身はどこかで読んだことがあるような話ばかり。
矛盾が多い。
基本的に、金にならない仕事は他人にやらせろという内容。
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【メモ】
★外国と関わってはいけない。リスクがあるから。国内だけで商売するべし。
★「縮みゆく時代」・・・日本の人口が減る。外国とは取引しない。
71頁、1人経営の可能性、「電子出版」「株のトレード」「アフィリエイト」
73頁、外部委託と直接雇用。運送会社の例。大手運送企業から仕事を受け、小さな運送会社にその仕事を割り振るコーディネータは、直接従業員を雇う運送会社より効率がいい。1人会社の成功例。
★著者は、資本家が労働者を搾取していると考えている。
・外部に仕事を委託して、その結果利益が出るのは搾取ではなく、自社の従業員に仕事を任せて利益が出るのは搾取である、という理屈はよくわからない。
75頁、1人経営の例、「小説家」「漫画家」「株のトレーダー」
80頁、1人経営の例、「コンサルタント」
★老後の生活を国や子供が面倒見てくれるわけではない。
145頁、社長の労働時間には価値がない。
146頁、「働かずに自由な時間をつくり出し、そこで新しいことやモノを生み出すことが大切です。」
・社長は新しいことやモノを生み出せるのに、労働者を雇った途端、会社の利益が全て搾取によるものになってしまうのは何故か。
162頁〜165頁、外注先の会社の生産性に気をつける。
★「オーガニックバー経営+作家業」の例あり。
★1人経営の会社で収入がそこそこある場合の資金管理方法を説明している。
書籍名:「タイのことがマンガで3時間でわかる本」
著者:朝日ビジネスソリューション(タイランド)
出版社:明日香出版
2013年8月11日初版
2017年3月13日第11刷
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明日香出版のマンガで3時間シリーズは、観光案内ではなく、海外への企業進出・赴任に備えるための入門書である。
中身は文章半分、漫画半分。取り上げた国の政治・経済・法律・慣習・気質などを大まかに解説している。解説は簡単なものであるが、その国の雰囲気を理解するのにとても役立った。
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このシリーズは、表紙・題名と中身が合ってない気がする。表紙の下の方に「この国でビジネスを始めよう」「日本企業の進出も激増中です」などと小さく書いてあるが、注意してないと見落としてしまうだろう。地球の歩き方のような本だと誤解する人もいるかもしれない。
よくできた本なのに表紙や題名の所為で売れてないのではないかと心配になる。
書籍名:「カラヴァル 深紅色の少女」
著者:ステファニー・ガーバー
翻訳者:西本かおる
出版社:キノブックス
2017年8月21日初版第1刷
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ゲームの勝者は、賞品として願いをひとつ叶えてもらえる。
不思議の国のアリス + ディズニーランド???
「人生には安全な暮らしよりも大事なものがある」...アメリカの小説・映画でよくある。
自由。選択。奇跡。魔法。...アメリカの小説・映画でよくある。
「あんたっていつも、失うもののことばかり考えて、これから手に入るもののことは考えてないでしょ。どんなに犠牲を払っても追い求めるべきものがあるんだよ」...アメリカの小説・映画によくありそうな台詞だ。
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物語が3分の1ほど進んだところで、主人公とジュリアンを除き、ゲームの参加者は全て謎解き競争から脱落する。以後のゲームは、主人公対ゲームマスターになる。ところが、主人公は最後の最後まで、ゲームの運営者が最初に与えてくれたヒントに縋り続ける。それしか手がかりがないので・・・。
(1)読者は主人公の視点で物語を見る。(2)カラヴァルの秘密は、本書で全部明かされるわけではない。また、明かされる秘密の相当量も物語の終盤まで主人公には知らされない。この(1)(2)の結果、「自分の意志で選択する」という部分が曖昧になった。主人公は、努力したように見えて無駄な努力しかしておらず、ごく一部の「選択」を除いて、強制・誘導され、計画通りに踊っただけなのか。
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物語の終盤がとても退屈。会話会話の連続で秘密が淡々と暴かれていく。
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主人公とジュリアンの体がやたらと接触する。
(1)妹を探さなければいけない。(2)妹が何よりも大切。(3)結婚の日までに帰らないといけない。(4)ジュリアンがカッコイイ。(5)こんなことを考えてはいけない、私には婚約者がいるのに。それに妹を探さなければ。(1)に戻る。これを何回も繰り返す。
魔法の仕組み・法則は、完全に明かされるわけではない。
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同じ表現・文言が何度も登場する。英語版でもそうらしい。
色の解釈が独特。「〇〇色の●●」という文章に続いて、「〇〇色は★★を意味する色」と主人公が解説する。通俗的な色のイメージではなく、主人公がその色にどのようなイメージを抱いたのかが陳述される。色と主人公が抱いた印象とを合わせて説明できる便利な型式なのかもしれない。
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派手な割には中身が空っぽな小説。
発行後、即座に映画化決定。宣伝多め。