電化製品等の使用感を書く。
小林弘幸氏の「医者が考案した がん・病気をよせつけない 最強の一汁一菜」を読んだ。
小林氏は腸や自律神経に詳しい人なので、この本も腸と交感神経・副交感神経の話ばかり。癌の話はほとんど無い。
味噌や大豆イソフラボンを摂っていると乳癌になりにくいという記述がちょこちょこあるだけ。(37頁、41頁)
基本的には「腸を整える一汁一菜」といった感じの本。
載ってるレシピは良い。
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題名:医者が考案した がん・病気をよせつけない 最強の一汁一菜
著者:小林弘幸
ブックデザイン:河南祐介、塚本望来、藤田真央(FANTAGRAPH)
編集協力:印田友紀(smile editors)
執筆協力:二平絵美(smile editors)、信藤舞子
料理制作:落合貴子
調理スタッフ:国本数雅子、横山久美子
写真:田辺エリ
スタイリング:大関涼子
撮影協力:UTUWA
イラスト:森谷真偉子
DTP:茂呂田剛(エムアンドケイ)
編集:杉本かの子(SBクリエイティブ)
発行所:SBクリエイティブ株式会社
印刷・製本:シナノパブリッシングプレス
平成31年2月27日初版第1刷
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小池龍之介氏の「坊主失格」を読んだ。以下はその時のメモと感想。
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著者:小池龍之介
出版社:扶桑社
平成22年12月20日初版第1刷
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【感想】
「言い訳」に満ちた本だった。煩悩に振り回されて恋人に暴力を振るったり、赤の他人に迷惑をかけたりしたが、自分ではコントロール出来なかったので自分の責任ではない、仕方ない、みたいな内容。また、被害者に悪いことをしたとも思ってなさそうな文章だった。
脳科学にせよ、仏教にせよ、小池氏はそれらを自分の行動や見解の正当化のために利用しているに過ぎない。脳科学によれば男は〜〜という行動をしがちなのです、といった感じの説明のような弁明が多い。「ドーパミン」「神経回路」などの働きを説明している箇所の記述は本当に正確なのかどうかわからない。
小池氏は、禅や瞑想の専門的な修行はしてないらしい。
Amazonに優れたレビューがあった。
参考になるので以下に引用。
(Amazonはステマ対策で時々レビューを消すので全文引用する。)
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1NIRWVEHWGS96/ref=cm_cr_arp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=459406261X
5つ星のうち1.0小池龍之介による『告白』
2012年1月4日
形式: 単行本Amazonで購入
スタイルとして太宰を意識しているようですが、どちらかというとルソーの『告白』に近い感を受けました。
ルソーは『告白』の中で、自らの犯した悪行を涙ながらに書き連ねます。
しかしながら、そうすることで、また、その過程において、ルソーは自らの悪行を正当化しているのです。
書いてしまえば、そうした悪行の有無自体が新たに掘り出されて断罪されることはありません。
また、そうした行為に自ら理由をつけることによって、現在の自分とは無関係なものとして距離をつくりだすことができます。
実際、彼は、自らの犯してきた悪行に関して、一つ一つ理由を付けています。
端的にそれを提示して読者の判断を仰ぐということはしません。
その前に、一つ一つ、自分の中で合理化していきます。
この合理化が、果たして、誰に対する合理化であるのか。
彼自身の中で彼自身のために差し向けられるものであれば、敢えてこうして書籍にする必要はなかったでしょう。
そうではなくて、読者に対して差し向けられるのではないでしょうか。
純粋な『告白』であるならば、合理化は読者に委ねられます。
その前に自ら予防線をはって合理化しなければならないのは何故か。
自らが望む方向にしたがった「共感」を通して読者に自らの悪行を肯定して欲しいからではないだろうか。
ルソーが明らかにそうであったように、小池龍之介氏に関しても同様の動機を感じてしまいます。
それはそれとして、一読者として感じたのは、その合理化が、果たして読者である我々にたいして響くかということです。
彼は随所で、脳科学やラカンなどの教科書的な知識を援用していますし、基本的には、前半部で定義した仏道用語(主として「慢」)を軸に自らの悪行を合理化します。
確かに、その説明で「なるほど」と感じる方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、自らの「慢」の根源を、結局のところ母子の愛に還元しているかのような書き方は、物事を一面的な仕方で一般化しているように思えてなりません。
少なくとも私は共感しませんでした。
自らの体験・解釈を自らのものとして語るという仕方であれば、私が共感しなかったところで、彼の論の価値が損なわれることはないでしょう。
問題なのは、彼がそれをあたかも一般的な合理化であるかのように書いてあるという点です。
尤も、そういう書き方をしなければ、読者に「共感」を求めて自らの行為を正当化するという彼の目論見は、上手く行かなくなってしまいます。
彼に共感することによって自らを肯定できる読者が一定数いることは認めます。
また、そういう読者にとって、本書が非常に有効な「処方箋」であることも、認めます。
けれども、これはやはり「処方箋」に過ぎず、小池氏にとっても読者にとっても、何の解決にもならないのではないでしょうか。
というのも、自らの弱さと対峙するのは自分自身に他ならないからです。
現在の自分から引き離すような合理化をしても、その合理化を他者に共感してもらっても、結局のところは何も変わりません。
根本的な解決のためには、むしろ、そういう自分と徹底して向かい合うべきなのではないでしょうか。
とはいえ、物事を「根本的に」解決することが全てではありません。
時として「処方箋」を飲みつつ現実を生きることの方が重要な場合もあります。
そういう人にとって、本書は良い「処方箋」となりうるものであるということは、否定できるはずもありません。
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高校時代、お笑いキャラが受けなくなった時に小池氏がとった行動は?
「坊主失格」95頁96頁より
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私が次に無意識に飛びついたのは、「突拍子もないことを言う変なヤツ」というキャラでありました。「死にたい」みたいなことを言ってウケるのであれば、とにかくなにか変なことを言い出せばみんなは注目してくれるのではないだろうか、と思いこんでしまったのかもしれませ。突然「三十歳までに自殺する」と言いだして、周りの人間をドキドキさせたりとか、至ってネガティブな発言で注目を集めようとし始めます。
「高校をやめてホームレスになる」なんてことを、みんなの前で宣言したこともありました。〜。止めてくれる人がいて、それでも「いや、絶対にやめます」と言い続け、いや、やっぱりどこかのタイミングで「しょうがない。学校は続けるよ」と言おうか、などと迷いながら反応をうかがっていたのですが、クラスメイトはしんみりと声をかけてくれたり、餞別をくれたりもしました。
〜。〜。〜。
「ウケなくなったけれど、再びクラスメイトの注目を浴びたい」…
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「解脱寸前」「ホームレスになった」「解脱に失敗した」などと突拍子もないこと言う芸風は高校のころからのものらしい。
大学以降の小池氏の異常行動が「坊主失格」の149〜151頁、160頁、181頁に書いてある。
以下にまとめる。
・通りすがりの人に「どうぞ、食べてください」と腐った果物を差し出す。
・通りすがりの人に「スターバックスの場所はどこですか? この町で店内に動物園があるスターバックスがあると聞いたのですが、不思議な動物を飼っているというお店はどこですか」と聞いて回る。
・新聞記者か何かのフリをして道端でアンケート活動を行う。「あなたは、A4用紙の端っことB4用紙の端っこと、どちらに猥褻さを感じますか?」などと質問する。
・方言を使い、田舎から上京してきたばかりの人のフリをすることも。
・モノを投げつけると、怒られるか迷惑がられるだけで、相手の反応が一様なため、大笑いすることができない。
・渋谷で酔っぱらいをからかって自転車で逃走する。「知るか! バーカ、バーカ」などと言いながら逃げた。
・赤の他人に後ろから声をかけて呼び止め、振り向いたところに「へにょにょにょにょにょ〜ん」などと話しかける。
・バスの運転手に「このバスはブタゴリラ三丁目に行きますか?」と尋ねる。
小池氏は、人の気持ちがわからない人なのだろう。
小池龍之介(空朴)氏の「やっかいな人を自分のお城に入れない方法」を読んた。以下はメモ。
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著者:小池龍之介
出版社:マガジンハウス
平成31年1月31日第1刷
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本書は全7章+αから成り、各章は次のような構成を取る。
(1)まず著者の考えた「やっかいな人」を提示する。
(2)次いで、この人物の精神を分析する。
(3)最後に「スルーする」「聞き流す」「キッパリ断る」「誠心誠意お詫びする」「反論しない」「(妙に感じの良い人に対しては)心を閉ざす」「人と親しく付き合わない」等の漠然とした方法を提案する。
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★気に入らない人とは付き合わない
・気に入らない相手と付き合わなくて済むように仕事を選ぶ。(148、149頁)
★とにかく争わない
★念波と自律神経
「念波と言われて腑に落ちないかた向けには、自律神経の仕組みから説明してみましょうか。」(58頁)
・自律神経系は、他人のそれと共鳴する習性がある。(58頁)
「人体は常に微細な電気エネルギーを放出していて、それを他人から受信する形で、相手から影響を受ける仕組みになっているのです。」(58、59頁)
・交感神経が活発化しすぎている人の近くにいると、電気的影響を受けて自分の交感神経も活発化する。(59頁)
・副交感神経が整って活発化している人の近くにいると、同様に副交感神経が活発化し、リラックスする。(59頁)
★エネルギー波について
・著者は、慈悲の瞑想のエネルギーを送り出したり、他人の負の念波を吸い取ったりする能力を持つ。(61頁)
・エネルギー波は、相手が外国に住んでいても飛んでくる。(64頁)
・「念波=エネルギー波」である。(115頁)
・感情のエネルギー波というものが存在する。(133頁)
・エネルギー波は、物理的に距離が離れると届きにくくなる。(137頁)
★著者には2500年前の記憶がある
・著者は2500年前はインド人だった。(155頁)
・インド人だった頃は、(土地や建物を持たずに?)屋外で生活していた。(155頁)
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スピリチュアルな本だった。