電化製品等の使用感を書く。
午堂登紀雄氏が書いた『「稼ぐ子」に育てるために今すぐやめる24のタブー』を読んだ。以下はその時のメモ。
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著者:午堂登紀雄(ごどう・ときお)
題名:「稼ぐ子」に育てるために今すぐやめる24のタブー
出版社:株式会社マガジンハウス
平成30年11月22日第1刷発行
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お小遣いをあげてはいけない、お年玉をあげてはいけない、財産を遺してはいけない、などと書いてある本。どこにでもよくある普通の自己啓発本。
☆この本で取り上げられている成功者は皆、一代で成り上がった人。親の資産を引き継いだ上で大きく成功した人については触れていない。
24頁、「〜、お小遣い制はサラリーマンを前提にした発想」である。
ナディーヌ・ロスチャイルド氏は「ロスチャイルド家の上流マナーブック」においてお小遣い制を肯定しており、芝刈りや洗車等の仕事に対して報酬を支払うことに「賛成できません」と述べている。
カバーの返し、「親の「貧困体質」は、子に「遺伝」する!」
174頁、「貧困が連鎖する原因の大きな部分は、親の子育てにあると私は考えています。」
186頁、「つまり子に自由や成功を手に入れさせるには「すべてが自己責任」と捉えて行動させることです。」
この本は、矛盾することを述べている。ある場所では、子供が貧乏になるのは親(即ち子供にとっての環境)が原因であると述べている。別の場所では、子供が貧乏になるのは自己責任であり、親も含めて誰も手助けするべきではないと述べている。
☆子育ての仕方によって子供が貧乏体質になったり成功しやすくなったりする、という考え方と、全ては子供の自己責任、という考え方とは両立しないのでは?
157頁、「しかしよその子の小遣いの問題はその親が考えることであり、他人がその家庭の金銭教育に勝手に踏み込んだり、その子の金銭感覚に影響を与える権利はどこにもありません。これは逆もしかりです。」
言ってることがよくわからない。権利があろうとなかろうと、ある子供の金銭感覚に対して、どこかの誰かが何らかの影響を与えてしまうのを防ぐことは不可能。現実に子供は親だけではなく友人や学校の教師とも長い時間を一緒に過ごすので、「親だけが子供の金銭感覚に影響を与える権利を持つ」などと言ってもどうしようもない。
☆本書は「全ては自己責任」という考え方を無理に貫こうとしてグダグダになっている。