電化製品等の使用感を書く。
秋山宏次郎氏監修の「こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本」を読んだ。
なぜSDGsが必要なのか、全然わからなかった。
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題名:「こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本」
監修:秋山宏次郎(あきやまこうじろう)
著者:バウンド
装丁:山本真琴(design.m)
発行人:坪井義哉
発行所:株式会社カンゼン
印刷製本:株式会社シナノ
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★新型コロナウイルスの感染源は?
13頁より、
「コウモリ由来のウイルスがセンザンコウに移り、そこから人間に感染したと考える学者もいます。」
「 従来、野生動物は人間が住むエリアには姿は見せませんが、人間が森林伐採をしたり、気候変動を引き起こしたことなどによって、野生動物の住む場所が減少しています。困った野生動物がエサを求めて人里に現れるケースも増えています。人間と野生動物の距離が必要以上に近づいてしまったことで、ウイルスの感染リスクがかつてより高まっていると指摘する声もあるのです。」
これ以外の学説・感染源については、一切記述なし。
「学者も〜」「ケースも〜」「声も〜」とあるが、実質的にはコウモリ由来センザンコウ経由であると決めつけている。
★日本人は食べ物を捨てている!
日本人が食べ物を捨てているのは問題である。
しかし、先進国の人間が食料を輸入しなければ貧しい国の人々に食料が行き渡るのかというと、そうでもない気がする。
生産されなくなるだけではなかろうか。
★1日200円でどう生活するかをイメージしてみよう!
世界には1日200円で生活している人もいるのですという話。(16頁17頁)
日本で1日200円の暮らしをするのと、貧しい国で1日200円の暮らしをするのとでは、大分違うのではないか。
★相続無しでも持続可能か
35頁より、
「 生まれた国や家が違うだけで、大きな格差があるのが今の世界の現実です。」
39頁より、
「〜、もしあなたが誰かと入れ替わるとしたら、誰になりたいかを考えてみましょう。」
「 誰になるかを選べない以上、大きな格差がないみんなが豊かに暮らす平等な世界に生まれたいはずです。」
自分のこと、自分の世代のことしか考えていない。
子孫のために財産を蓄え、環境を改善していくという発想がない。
自分の子孫のために財産や良い環境を残すことが許されないというのであれば(誰に財産を継承させるか全く選べないというのであれば)、SDGsの開発活動は本当に「持続可能」なのか。
★お金持ちはお金を使えるのか?
37頁より、
「Amazon創業者の純資産は約12兆3000億円(1130億ドル)」
貧しい人に施さないのを責めるような記述であるが、ジェフ・ベゾス氏は現金で12兆円持っているわけではあるまい。
また、Amazonも「持続可能」でない投資はできまい。
★このままでは地球がもたない!
環境破壊が進んでいるという話に続けて、
49頁より、
「〜、SDGsは私たち人類と地球を守るために達成しなければいけない目標であることを実感できるのではないでしょうか。」
人類を守るためには少々役立つかもしれないが、「地球を守るため」は理解できない。
★このままではSDGsの達成は難しい?(52頁)
意味も無く2030年という期限を設けた所為であろう。
SDGsの全身であるMDGs(2000年9月採択)が「2015年までに達成する目標」であったため、SDGsの期間も15年になったらしい。
★「誰一人取り残さない」は実現可能なのか?
世の中には電力無しで暮らしている人もいるのですという話に続けて、
53頁より、
「 SDGsは「誰一人取り残さない」を目指しています。たとえ状況が改善して電力を使える人が増えても、使えない人が一人でもいてはいけないのです。」
日本でも電気代を払わないと電気は使えない。
「誰一人取り残さない」といっても限度がある。
「タダ乗り」を防ぐ仕組みも必要。
★MDGsの目標
MDGsは先進国が発展途上国に課した目標。
54頁より、
「開放的で、ルールに基づいた、予測可能でかつ差別のない貿易および金融システムのさらなる構築を推進する。」
★豊かになれば日本の自動車を買ってくれる?
57頁より、
「 たとえば、日本は世界中にさまざまなものを輸出していますが、貧困に苦しむ国の人が食事に困らなくなり、やりがいのある仕事に就いて収入が上がれば、日本の自動車を買ってくれるようになるかもしれません。」
先進国の人間は意外と愛国心を持っており、日本の車が売れているとは言っても、みんながみんな日本車大好きというわけではない。
貧しい国の人々も豊かになれば自分たちの車を作りたくなるだろう。
★SDGsは絶対に達成すべきなのか?
83頁より、
「 SDGsは国連が決めた絶対に達成すべき目標です。できない理由を挙げて、あきらめてはいけません。」
なぜ国連の決定に従わなければいけないのか。
新手の宗教か?
★レジ袋とマイバッグ
85頁より、
「〜、マイバッグを持参して買い物に行き、レジ袋をもらわなければ、それは省資源につながっています。」
これについては色々言われている。
本当のところはどうなのだろう。
★大人に働きかけてみよう?
100頁より、
「「こどものことを考えて」と大人に働きかけてみよう」
SDGsが本当に価値あるものならば、子供を煽らなくても直接大人を説得できるはず。
★「今までの大人」は本当に怠惰だったのか?
101頁より、
「〜、「差別はよくない」とはわかっていても差別はなくなっていません。学校でも「いじめはいけない」と、みんながわかっているのに、今も昔もいじめは起こっています。
今までの大人は、後先を深く考えずに資源を好き放題に消費してきました。差別やイジメをなくすことはできませんでした。だからこそ、こども世代は問題・課題から目を逸らさず、「自分ごと」として考えて、よりよい地球を目指したいものです。」
省エネの努力は昔からあり、資源を好き放題消費してきたというのは間違い。
また、今も昔も変わらずに差別・虐めが存在するのは「今までの大人」の所為である、というのは理解できない。
そもそも差別や虐めは本当に「なくなる」ものなのか。
「自分ごと」として〜、という煽りには注意する必要がある。
問題・課題には優先順位があり、手を付ける順番を間違えると社会が混乱し、課題解決のための人材・技術・基盤を失ってしまう可能性がある。
自分の好みの課題が後回しにされてしまった時に、「あなたはこの課題を自分ごととして捉えていない!」などと言って周囲の人間を侮辱するのは上手くない。
人格攻撃ではなく、説得を行うべきだ。
★男子の割礼は問題ではない?
110頁より、
「女性性器切除術を受けた女性は、少なくとも2億人います。この深刻な人権侵害行為の約半分は、西アフリカの国々で行われています。」
性器切除に関しては、女子のものだけが問題になっている。
男子のものにも色々と害があると言われるが…。
★移民・移住の促進
115頁より、
「10.7 計画に基づきよく管理された移民政策の実施などを通じて、秩序のとれた、安全で規則的かつ責任ある移住や流動性を促進する。」
移民として想定されているものには、難民も含まれるらしい。
移住しなくても生活できる環境を作ろう、という目標でないのは何故か。
★この本は子供向けなのか?
118頁より、
「13.b 後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において、女性や青年、地方及び社会的に疎外されたコミュニティに焦点を当てることを含め、気候変動関連の効果的な計画策定と管理のための能力を向上するメカニズムを推進する。」
(1)後発開発途上国と小島嶼開発途上国は別物なのか?
(2)気候変動関連の計画策定能力と管理能力を強化するにあたって、なぜ「女性」「青年」「地方」「疎外されたコミュニティ」に焦点を当てるのか?
121頁より、
「16.3 国家及び国際的なレベルでの法の支配を促進し、すべての人々に司法への平等なアクセスを提供する。」
国際的なレベルでの法の支配とは何か?
子供にわかるだろうか。
122頁より、
「17.1 課税及び徴税能力の向上のため、開発途上国への国際的な支援なども通じて、国内資源の動員を強化する。」
開発途上国の財政が安定すると、政策に一貫性が生まれ、持続可能な開発が可能になる、ということだろうか。
よくわからん。
ニール・ゲイマンの「アメリカン・ゴッズ(上・下)」を読んだ。
つまらない小説だった。
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題名:「アメリカン・ゴッズ」
著者:ニール・ゲイマン
翻訳:金原瑞人、野沢佳織
出版社:角川文庫
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アメリカ合衆国に暮らす神々の物語。
ヨーロッパ系の神々が主に活躍する。
戦闘場面はほとんど無く、あまり盛り上がらない。
設定におかしな点がある。
★ヨーロッパの神々が忘れられたのは、人々がアメリカへ移住したからではなく、キリスト教が広まったからではないか。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教への言及が少なく、敢えて無視している感じ。
新しい神(ネットの神、テレビの神など)と古い神(神話の神々)との戦いでは、一神教の神の居場所が無い。
★主人公に魅力がない。
・強盗・詐欺を繰り返す犯罪者のくせに、周りの人から何故か「良い人」として扱われている。
・主人公は積極的に行動しない。日本のライトノベルでよく見かける、美少女に振り回され、流されていくタイプの主人公に似ている。美少女の代わりに怪しいジイサンが、無気力で平凡な少年の代わりに無気力で平凡なオッサンが登場する。
・主人公は、物語の終盤に少しだけ自分の意志で行動し、それによって英雄になってしまう。日本のラノベ(のツマラナイ作品)でも似たような展開がしばしばある。
★無駄な性描写
ハリウッド映画のような、無意味なセックスあり。しかも記述が詳しい。
河野裕の「昨日星を探した言い訳」を読んだ。
つまらなかった。
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題名:「昨日星を探した言い訳」
著者:河野裕
出版社:株式会社KADOKAWA
2020年8月24日
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山田詠美の「僕は勉強ができない」に似ている。
(敵・身方の区別があり、敵は愚かで身方は賢くてカッコいいという設定である。にもかかわらず、身方の理屈や言い分がアホらしい。)
吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」にも似ている。
(人類の進歩の方向は決まっており、主人公らはその方向を知っている。そして、進歩の速度を上げるためなら好きなだけ暴力を用いて良いという価値観。)
道徳的優位に憑って道徳的劣位を視れば、勢い竹を劈くが如し。
(主人公らは、飲食店の店員の小さな失敗につけこんで怒鳴り散らしているクレーマーによく似ている。)
お馬鹿キャラクターが数名登場し、主人公らはイジメを存分に楽しむ。
(弱い敵を一方的に痛めつける正義のヒーローはダサい。頭の悪い敵を一方的に欺いて悦に入る天才キャラはアホっぽく見える。道化役を相手にネチネチ文句を言ってる道徳戦士はウザい。)
いろんな価値観に配慮しているかのような「言い訳」的な台詞が多いものの、よく読むと結論は独善的であることがほとんど。
(「〜〜であるべきだ」という押し付けが多い。権利の有無は男主人公が決める。選民思想の匂いがする。)
世界が主人公に優しい。主人公らの言行不一致は凄まじいが、誰も主人公らがおかしいとツッコまない。主人公を批判するのは主人公だけ。
(ちょこっと反省して終わり。)
他人に厳しく、自分に甘い。
(他人を罵倒して虐めた後、自分にもおかしいところがあるなぁと軽く反省して終わり。他人の感情は理屈で否定するが、自分の感情を否定することは許さない。)
あまりにも言行の不一致が酷いので、実現したい夢があるから権力獲得を目指しているのではなくて、権力に拠って人を虐めるのが好きなので敢えて「実現したい夢」を創り出したように見える。
女主人公は嘘吐き。他人が何を言ったかなど、確認されるとあっさりバレるような嘘を平気でつく。
格付け、序列、席順の話が多すぎて気持ち悪い。平等仮面は、実質的に身分として機能する序列を愛しているようだ。
女主人公の恋心が偽物っぽい。
(なろう小説などの主人公ヨイショと同程度の品質。)
小説として細部の作りが甘い。
(仲が悪いふりをしている二人が校舎の前で待ち合わせをしたり、普通にデートしてたりする。時間や場所に気を使っているようだが、バレるだろうと思ってしまう。)
現実の記述が「悲惨」「不道徳」に見えるようだ。
(動物の習性の記述など。)
重要な課題を提示しておきながら、大した考察は行わない。
(「人類が本当に優れた倫理観に基づいた生活を維持するには、充分に発展した文明が必要なのだ」(412頁)。男主人公は逃走。女主人公の男主人公に対する熱い想いさえあれば課題は解決されたも同然、といった感じで終わる。)
宗教っぽい。
(ユダの福音書は存在してはいけないみたいな。)
「感情を根拠としない、客観的な倫理は存在するか」といった話が出てくるものの、議論は深まらない。
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★男主人公(坂口孝文)の保身がウザい
坂口は、ある学校行事の際に橋本先生が車椅子の友人(綿貫)に対してとった行動が気に入らず、それ以来歴史(橋本先生が教えている)の試験は白紙で提出している。
134頁〜141頁にかけて、坂口はその件について橋本先生と話しあうために生徒指導室へ向かう。
坂口と橋本先生の話し合いの場面は、出来が悪いし面白くもない。
その理由は次の通り。
(1)橋本先生をあり得ないほど愚かな人間にしてしまった。
・・・そのように創ってしまった。
(2)坂口の言っていることや考えていることに矛盾がある。
・・・物語が進むと反省文が登場。公平を装う。
(3)坂口が説得よりも保身に走っている。
・・・自分の「道徳的立場」に隙が生じないよう、予防線を張るのに忙しい。
135頁、坂口の台詞、
「あれを、綿貫のことにしちゃいけないんです。そうしてしまうと、僕に怒る権利はなくなってしまうから。こんな風に、僕が自由に怒っちゃいけないことになってしまうから。これはあくまで、僕と橋本先生の問題なんです」
136頁、坂口の台詞、
「だから、権利ですよ。僕は僕以外のために怒っちゃいけないんです。相手が望んでいないなら。綿貫は、自分のために誰かが怒ることなんて望まない。わかりますか?」
136頁137頁、坂口の思考、
とても気持ちが悪かった。綿貫の感情を代弁するようなこと、本当はしたくはないんだ。僕とあいつの関係は、こんな風ではないはずなんだ。
141頁、坂口の思考、橋本先生に向かって、
わかるだろ。わかれよ。強がっていたのかもしれない。傷ついていたのかもしれない。でもあいつは笑って、そんなことが言える奴なんだよ。
★坂口はなぜ白紙でテストを提出するのか
159頁より、
テストを白紙で出すなんてこと、正しいやり方じゃないんだって知っている。問題を――僕が問題だと思っていることを風化させたくなくて、本質には関係ないところで我儘を言っている。それで多少なりとも橋本先生に迷惑がかかれば良いという仄暗い狙いもある。
結局、嫌がらせが目的なのか。
★他人に厳しく、自分に甘く
201頁から、坂口は女主人公(茅森良子)を嫌っている桜井真琴に文句を言う。
坂口の台詞。
「君が茅森を嫌うのは、別に良いんだ。君の友達が、君に味方するのもかまわない」(201頁)
「嫌うにしても、やり方があるだろ」(201頁)
僕は小声でぼそぼそと答える。
「いくら相手が嫌いでも、こっちが悪者になって良い理由はないだろ」
〜(略)〜。ひとりの少女が嫌いで、彼女と関わりたくないのは仕方ない。でも胸の中で嫌うのと、攻撃のために悪意をむき出しにするのでは話が違う。
(201頁)
これは坂口が橋本先生にやっていたことそのもの。
202頁より、坂口の心情、
――悪意を上手く抑えられないのは、僕も同じなんだ。
歴史のテストを白紙で提出し続けているのだから。
なんだか恥ずかしくて、頬が熱くなるのを感じていた。
自分も同じ過ちを犯しているのに、桜井を罵倒したことについて「恥ずかしくて〜」以外の反省は無い。
★倫理・道徳の話をするために登場人物が不可解な行動をさせられている
暗い夜道を歩くイベントに車椅子でコッソリ参加している綿貫条吾。
綿貫が交通事故に巻き込まれることを恐れて教師に連絡しようとする茅森と、綿貫の好きにさせてやろうとする坂口と、二人で色々話しあう。
しかし、価値観云々よりも、綿貫が何も告げなかったのが最大の問題であるように思われる。
茅森と坂口の会話。
230頁231頁より、
「なんの用意もなく、車椅子で拝望会を歩けるわけがない」
「それは綿貫が決めることだ。あいつは君よりずっと、自分の体に詳しい」
「でも学校のイベントで、危ないことはさせられない」
「知ったことじゃない。あいつには、あいつの価値観がある。それを頭ごなしに否定しないのが、君が目指す平等じゃないのか」
「その言い方は、卑怯だ」
〜(略)〜
「綿貫くんが拝望会に参加したいなら、私だって手を貸せた」
〜(略)〜
「それが、嫌だったんだろ。我儘の内容を、押しつけられるようなことが」
「手助けが我儘?」
「そうじゃない。なんていえばいいのかな。綿貫の我儘を、周りが決めるなってことなんだ。(略)」
★自分は理屈を使うけれども、他人が理屈を使うのは許せない
397頁、坂口の台詞、
「どうして理屈がいるんですか。こんなことに」
★恋愛禁止?
私はもうしばらく、坂口と恋人になるつもりはなかった。制道院では、生徒間での恋愛が禁止されているから。そんなことで評価を下げるのは馬鹿馬鹿しい、というのが私の本来の姿勢だった。
馬鹿か?
★宗教っぽい
414頁、「良い先生」である中川麻衣の台詞、
「脚本を初めて読んだとき、こんなものがあってはいけないんだと思った。(略)」
「理想」に思考を乗っ取られている。